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C型肝炎、抗ウイルス治療成功後も高い死亡リスク

2023年9月20日  British Medical Journal

インターフェロンフリーの直接作用型抗ウイルス薬の導入以降に(2014-19年)、C型肝炎治療が成功した患者の死亡率をカナダ・ブリティッシュコロンビア(BC)州、スコットランドおよびイングランドのコホートを対象とした住民対象コホート研究で検討。2万1790例を肝疾患の重症度別に、肝硬変なし(肝硬変前期)群、代償性肝硬変群、末期肝疾患群の3群に分類した。 追跡期間中に1572例(7%)が死亡した。主な死因は、薬物関連死(24%)、肝不全(18%)、肝臓がん(16%)だった。BC州、スコットランド、イングランドの各コホートの調整前全死因死亡率(1000人年当たりの死亡数)は、それぞれ31.4、22.7、39.6だった。全死因死亡率は、いずれの疾患重症度群および地域でも一般集団よりかなり高く、BC州の肝硬変なし群では約3倍(標準化死亡率比2.96、95%CI 2.71-3.23、P<0.001)、BC州の末期肝疾患群では10倍を上回った(同13.61、11.94-15.49、P<0.001)。...