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ASCVDに中強度スタチン+エゼチミブ、転帰を事後解析

2023年9月23日  専門誌ピックアップ

アテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)患者3780例を対象に中強度スタチン(ロスバスタチン10mg)+エゼチミブ併用療法と高強度スタチン(同20mg)単剤療法を比較した非盲検無作為化試験(RACING試験)の事後解析で、超高リスク(VHR)患者と非VHR患者の併用療法の転帰を評価した。 その結果、1511例(40.0%)がVHRに分類され、VHRは主要評価項目(3年間の心血管死、冠動脈または末梢血行再建術、心血管イベントによる入院、非致死性脳卒中)発生率上昇と関連した(ハザード比1.42、95%CI 1.15-1.75)。VHR/非VHR患者とも、併用群と単剤群の主要評価項目発生率に有意差はなかった(VHR:11.2% vs. 11.7%、同0.96、0.71-1.30、非VHR:7.7% vs. 8.7%、同0.88、0.66-1.18)。併用群は単剤群よりもLDLコレステロール中央値が有意に低かった(VHR:1年時57mg/dL vs. 65mg/dL、非VHR:1年時58mg/dL vs. 68mg/dL、P<0.001)。不耐による脂質低下薬の投与中止または減量の発生は、...