前庭神経鞘腫、先行放射線手術で4年後の腫瘍体積減少

前庭神経鞘腫患者100例を対象に、先行放射線手術の腫瘍体積縮小効果を無作為化試験で検討（V-REX試験）。診断後6カ月未満であり、MRIで測定した小脳橋角の最大腫瘍径が2cm未満の患者を無作為化により先行放射線手術群と経過観察群に割り付けた。主要評価項目は、4年後の試験終了時と試験開始前の腫瘍体積の比（V4：V0）とした。 その結果、V4：V0の幾何平均は、先行放射線手術群が0.87（95％CI 0.66-1.15）、経過観察群が1.51（95％CI 1.23-1.84）で、先行放射線手術を受けた患者の方が腫瘍体積の減少が有意に大きかった（経過観察群の先行放射線群に対する比1.73、95％CI 1.23-2.44、P＝0.002）。放射線関連の合併症は認められなかった。...