dMMR/MSIのmCRCにアベルマブ、標準2次療法よりPFS改善

標準的1次療法中に進行したミスマッチ修復機構欠損およびマイクロサテライト不安定性またはそのいずれか（dMMR/MSI）の遠隔転移を有する大腸がん（mCRC）患者122例を対象に、アベルマブが標準的2次化学療法（分子標的薬併用または非併用）と比較して無増悪生存期間（PFS）を改善するかどうかを非盲検第II相無作為化試験で検討（SAMCO-PRODIGE 54試験）。PFSはRECIST（固形がんの治療効果判定基準）バージョン1.1に基づいて試験担当医師が評価した。 中央値33.3カ月の追跡の結果、アベルマブ群は標準的化学療法群よりもPFSが延長した［無増悪生存患者15例（24.6％） vs. 5例（8.2％）、P＝0.03］。12カ月時では、アベルマブ群31.2％、標準的化学療法群19.4％、18カ月時点ではそれぞれ27.4％、9.1％だった。グレード3以上の治療関連有害事象の発生率は、アベルマブ群の方が低かった（31.7％ vs. 53.1％、P＝0.02）。...