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マンモグラフィ検診で高齢女性の乳がん過剰診断が増加

2023年9月28日  Annals of Internal Medicine

米国で高齢女性への乳がんマンモグラフィ検診による過剰診断を後ろ向きコホート研究で推定。メディケア請求とSEER(Surveillance, Epidemiology, and End Results)プログラムのデータを用いて、最近検査を受診した70歳以上の女性5万4635例を競合リスクモデルで解析した。評価項目は、最長15年間の追跡期間中の乳がん診断と乳がん死亡とした。 その結果、70-74歳女性の乳がんの調整後累積発生率は、検査を受診した女性では100人当たり6.1例(95%CI 5.7-6.4)、受診していない女性では100人当たり4.2例(同3.5-5.0)で、検査受診者の乳がん過剰診断は31%と推定された。75-84歳女性ではそれぞれ4.9例(同4.6-5.2)と2.6例(同2.2-3.0)で、過剰診断は47%と推定され、85歳以上ではそれぞれ2.8例(同2.3-3.4)と1.3例(同0.9-1.9)で、過剰診断は54%に迫ると推定された。検診に関連する乳がん特異的死亡に、統計学的に有意な減少は見られなかった。...