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認知症診断後の高齢者、使用薬剤数が増加

2023年9月30日  JAMA Internal Medicine

地域在住高齢者の認知症診断後の偶発的な薬物使用の変化をコホート研究で検討。認知症診断患者と対照患者(各26万6675例)をマッチさせた。主要評価項目は、全使用薬剤数、および心血管代謝薬、中枢神経系(CNS)作用薬、抗コリン薬の使用とし、時系列比較分析で、起点日(認知症診断日)1年前から起点日1年後まで薬物使用の四半期変化を調査した。 その結果、認知症群は対照群に比べて、抗精神病薬、抗うつ薬、抗てんかん薬の使用増加により平均の使用薬剤数の増加(0.41 vs. -0.06、差0.46、95%CI 0.27-0.66)およびCNS作用薬使用患者の増加(絶対変化3.44% vs. 0.79%、差2.65%、同CI 0.85-4.45)が見られた。認知症群で、抗コリン薬(使用の四半期変化-0.53% vs. -0.21%、差-0.32%、95%CI -0.55--0.08)、心血管代謝薬(例:降圧薬使用の四半期変化-0.84% vs. -0.40%、差-0.44%、95%CI -0.64--0.25)の使用減少はやや大きかった。...