妊娠30-34週に硫酸Mg、児の死亡や脳性麻痺リスク減らず

出産予定の妊婦1433例を対象に、妊娠30-34週時の硫酸マグネシウム（硫酸Mg）投与で児の死亡または脳性麻痺が減少するかどうかをプラセボ対照無作為化試験で検討（MAGENTA試験）。修正年齢2歳時の死亡（死産、生産児の退院前死亡、退院後に修正年齢2歳前で死亡）または脳性麻痺（小児科医が評価した運動機能喪失および筋緊張と筋力の異常）を主要評価項目とし、産児1365例を解析対象とした。 その結果、修正年齢2歳時の死亡または脳性麻痺に有意な群間差はなかった［硫酸Mg群3.3％ vs. プラセボ群2.7％、リスク差0.61％、95％CI －1.27-2.50、調整後相対リスク（RR）1.19、95％CI 0.65-2.18］。硫酸Mg群はプラセボ群に比べて、出産入院中の呼吸窮迫症候群（34％ vs. 41％、調整後RR 0.85、95％CI 0.76-0.95）および慢性肺疾患（5.6％ vs. 8.2％、同0.69、0.48-0.99）の発生率が低かった。重篤な有害事象はなかったが、有害事象発生率は硫酸Mg群の妊婦の方がプラセボ群よりも高かった（77％ vs. 20％、同3.76、3.22...