高齢のコロナ入院患者、退院後早期は死亡転帰が高い

米国のメディケア受給者を対象に、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）初回入院後の死亡/再入院の長期リスクを後ろ向きコホート研究で検討した。2020年3月1日から2022年8月31日にCOVID-19初回入院後に生存退院した65歳以上メディケア受給者88万3394例と、2018年3月1日から2019年8月31日にインフルエンザ初回入院後に生存退院した既存対照者5万6409例を比較した。 その結果、重み付け後はCOVID-19群のほうがインフルエンザ群よりも全死因死亡リスク（累積発生率）が高かった（30日後：10.9％ vs. 3.9％、標準化リスク差7.0％、95％CI 6.8-7.2％、90日後：15.5％ vs. 7.1％、同8.4％、8.2-8.7％、180日後：19.1％ vs. 10.5％、同8.6％、8.3-8.9％）。再入院リスクは、COVID-19群のほうが30日後（16.0％ vs. 11.2％、同4.9％、4.6-5.1％）と90日後（24.1％ vs. 21.3％、同2.8％、2.5-3.2％）では高かったが、180日後（30.6％ vs. 30.6％、同－...