ワクチン接種とMS再燃による入院リスクに関連なし
2023年10月3日 JAMA Neurology
フランスの国民健康保険請求データベースを用いて、2007-17年に多発性硬化症（MS）と診断された患者3万5265例を対象に、ワクチン接種後のMS再燃による入院リスクを症例クロスオーバー解析で検討。対象例は追跡期間中にジフテリア、破傷風、ポリオ、百日咳、またはインフルエンザ菌ワクチン（DTPPHiワクチン）、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの中から1種以上の接種を受けた。 その結果、MS再燃前の60日以内のワクチン曝露による入院の調整後オッズ比は、全ワクチン1.00（95％CI 0.92-1.09）、DTPPHiワクチン0.95（同0.82-1.11）、インフルエンザワクチン0.98（同0.88-1.09）、肺炎球菌ワクチン1.20（同0.94-1.55）だった。...