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ルミナルA低リスク乳がん、術後放射線療法を省略できるか

2023年10月3日  New England Journal of Medicine

ルミナルA乳がんで乳房温存手術を受け、術後内分泌療法を受けている55歳以上の女性500例を対象に、乳房温存手術後の放射線療法が省略可能かどうかを前向きコホート研究で検討(LUMINA試験)。T1N0(腫瘍径2cm未満、リンパ節転移陰性)、グレード1または2のルミナルAサブタイプ乳がん(エストロゲン受容体発現量1%以上、プロゲステロン受容体発現量20%超、ヒト上皮増殖因子受容体2陰性、Ki67値13.25%以下と定義)の患者を組み入れた。主要評価項目は同側乳房の局所再発とした。5年時点の累積発生率の両側90%信頼区間上限が5%未満の場合に、5年局所再発リスクが許容可能と判断した。 その結果、組み入れ後5年時点で再発が報告されたのは患者の2.3%(90%CI 1.3-3.8、95%CI 1.2-4.1)で、事前に設定した許容範囲内だった。対側乳がんの発生は患者の1.9%(90%CI 1.1-3.2)、いずれかの種類の再発は2.7%(同1.6-4.1)に生じた。...