動脈閉塞に頭蓋外内バイパス術追加も脳卒中リスク変わらず

中国の13施設で、内頚動脈または中大脳動脈の症候性アテローム硬化性閉塞疾患患者324例（中央値52.7歳、男性79.3％）を対象に、内科的治療に頭蓋外-頭蓋内バイパス手術を併用した場合の脳卒中予防効果を無作為化非盲検結果評価者盲検試験で検討（CMOSS試験）。主要評価項目は、無作為化後30日以内の脳卒中または死亡と、30日から2年までの同側虚血性脳卒中の複合とした。 その結果、309例（95.4％）が試験を完遂した。主要評価項目は、手術併用群と内科的治療のみ群に有意差を認めなかった（8.6％ vs. 12.3％、発生率差－3.6％、95％CI －10.1％-2.9％、ハザード比0.71、95％CI 0.33-1.54、P＝0.39）。30日以内の脳卒中または死亡リスクは手術併用群が6.2％、内科的治療のみ群が1.8％ 、30日から2年までの同側虚血性脳卒中リスクはそれぞれ2.0％と10.3％だった。...