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Teriflunomideに多発性硬化症の発症予防効果を確認

2023年10月5日  JAMA Neurology

多発性硬化症(MS)発症前の白質異常所見RIS(radiologically isolated syndrome)を有する89例(平均 37.8 歳、女性70.8%)を対象に、疾患修飾薬teriflunomideがMS発症を遅らせる効果を多施設共同二重盲検第III相無作為化比較試験で検討(TERIS試験)。参加者を、teriflunomide 14mgを1日1回経口投与する群とプラセボ群に1対1で無作為化割り付けし、96週時点まで継続して、臨床転帰、MRI所見、患者報告アウトカム(PRO)を収集した。 その結果、89例(プラセボ群45例、teriflunomide群44例)のうち、18例(プラセボ群9例、teriflunomide群9例)が有害事象や追跡不能などのため試験を中止した(脱落率20%)。最初の臨床事象発生までの期間は、調整前(ハザード比0.37、95%CI 0.16-0.84、P=0.02)と調整後(同 0.28、0.11-0.71、P=0.007)のいずれの解析でも、teriflunomide群の方がプラセボ群よりも有意に長かった。...