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仙棘靱帯固定術、マンチェスター手術に非劣性示せず

2023年10月5日  Journal of the American Medical Association

処女膜を超えていない子宮下垂がある成人患者393例(平均年齢61.7歳)を対象に、初回外科治療として仙棘靱帯固定術の有効性を多施設共同無作為化非劣性試験で検討。マンチェスター手術と比較した。主要評価項目は複合的な治療成功とし、術後2年以内に処女膜を超す骨盤臓器脱がない(標準的なvaginal support quantificationシステムで評価)、不快な膨隆症状がない、子宮脱に対する再治療(ペッサリーや手術)がない場合と定義した。非劣性マージンは9%とした。 その結果、仙棘靱帯固定術群の77.0%、マンチェスター手術群の87.3%が主要評価項目を達成した。仙棘靱帯固定術は、95%CI下限-9%という非劣性基準を満たさなかった(リスク差-10.3%、95%CI -17.8--2.8、非劣性のP=0.63)。追跡調査2年時点では、周術期転帰および患者報告アウトカムに2群間で差は認められなかった。...