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LVO疑いの患者、最寄り施設に搬送する方が機能的転帰良好

2023年10月6日  JAMA Neurology

スペインで脳主幹動脈閉塞性脳卒中が疑われた患者を対象として血管内治療(EVT)が可能な脳卒中センターへの直接搬送と地域の最寄りの脳卒中センターへの搬送を比較したRACECAT試験の副次解析の結果が報告された。この解析では、現場で脳主幹動脈閉塞性脳卒中が疑われ、最終的にICHと診断された患者を対象に、90日時点の修正Rankin尺度(mRS)スコアを評価した。 その結果、302例を解析対象とした(男性67.5%、平均年齢71.7歳、EVTが可能な脳卒中センターへの直接搬送137例、最寄りの脳卒中センターへの搬送165例)。EVTが可能な脳卒中センターへの直接搬送(平均mRSスコア4.93)では、最寄りの脳卒中センターへの搬送(同4.66)よりも90日時点の機能的転帰が不良であり(調整共通オッズ比0.63、95%CI 0.41-0.96)、90日死亡率が高い可能性も示唆された(48.9% vs. 37.6%、調整ハザード比1.40、95%CI 0.99-1.99)。...