1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 進行胞巣状軟部肉腫にアテゾリズマブが有望か

進行胞巣状軟部肉腫にアテゾリズマブが有望か

2023年10月7日  New England Journal of Medicine

進行胞巣状軟部肉腫(ASPS)の成人および小児患者52例を対象に、プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)阻害薬アテゾリズマブの有効性を研究者主導多施設共同単群第II相試験で検討。試験の評価項目は、「固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン」(RECIST)バージョン1.1に従った客観的奏効、奏効期間、無増悪生存期間に加えて、多段階の薬物作用の薬力学的バイオマーカーなどとした。 その結果、客観的奏効が52例中19例(37%)に認められた(完全奏効1例、部分奏効18例)。奏効までの期間の中央値は3.6カ月、奏効期間の中央値は24.7カ月、無増悪生存期間の中央値は20.8カ月だった。7例は2年間の投与後に投与を中断しており、データカットオフ日まで奏効の状態が維持された。グレード4または5の治療関連有害事象は生じなかった。試験開始時のプログラム細胞死1(PD-1)およびPD-L1の発現状況にばらつきがあったにもかかわらず奏効が認められた。...