大うつ病性障害にpsilocybinと心理的支援の併用が有望か

大うつ病性障害（MDD）患者104例（平均41.1歳、女性50％）を対象に、psilocybinの有効性と安全性を第II相試験で検討。患者を、psilocybin 25mgを単回投与する群とナイアシン100mg（活性プラセボ）を投与する群に1対1の比率で無作為化割付けし、両群に心理的支援を行った。主要評価項目は、試験開始時から43日時点までのMADRS（Montgomery-Asberg Depression Rating Scale）スコア（範囲：0-60、高スコアほど重症のうつ病）の変化量とし、中央評価者が判定した。 その結果、psilocybin投与群では、ナイアシン群との比較で試験開始時から43日時点まで（平均差－12.3、95％CI －17.5-－7.2、P＜0.001）および8日時点まで（同－12.0、－16.6-－7.4、P＜0.001）にMADRSスコアが有意に減少した。重篤な治療下で発現した有害事象（AE）は認めなかったが、psilocybin投与群ではAE全体の発現率および重症AEの発現率が高かった。...