ゲーファピキサントの効果、9試験のメタ解析

難治性または原因不明の慢性咳嗽に対するゲーファピキサントの有効性と忍容性を系統的レビューと用量反応メタ解析で検討。ゲーファピキサントとプラセボを比較した2014年11月から2023年7月までの並行群間およびクロスオーバー無作為化比較試験（RCT）を抽出して解析した。主要評価項目は、咳嗽頻度、咳嗽重症度、咳嗽特異的なQOLなどとした。 主解析には、9件のRCTと2980例の患者を組み入れた。ゲーファピキサント（45mgを1日2回）は、プラセボと比較して、起床中の咳嗽頻度（17.6％の低下、95％CI 10.6％-24.0％、確実性：中）、100mmの視覚的アナログ尺度（VAS）で評価した咳嗽重症度（平均差－6.2mm、95％CI －4.1-－8.4、確実性：高）、レスター咳質問票で評価した咳嗽特異的なQOL（平均差1.0ポイント、95％CI 0.7-1.4、確実性：中）に対する効果は小さかった。治療関連の有害事象（100例当たり32増加、95％CI 13-64、確実性：中）、味覚関連の有害事象（100例当たり32増加、95％CI 22-46、確実性：高）はかなり増加した。...