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乳児のコロナ感染と膵島自己抗体発現に関連か

2023年10月10日  Journal of the American Medical Association

遺伝学的に1型糖尿病発症リスクが10%を超える生後4-7カ月の乳児を対象に、SARS-CoV-2感染と膵島自己免疫の発現との時間的関連を多施設共同研究で検討した。対象児を2歳まで2-6カ月間隔で追跡調査し、連続した検体での2種以上の膵島自己抗体の発現、または1つの膵島抗体と1型糖尿病の発現を評価した。 885例(女児441例)について調査の同意を得た。中央値生後18カ月で170例にSARS-CoV-2抗体が発現した。膵島自己抗体は60例に発現し、このうち6例はSARS-CoV-2抗体陽性と同時に、別の6例はSARS-CoV-2抗体陽性となった後の来院で抗体陽性となった。性、年齢、国で調整したSARS-CoV-2抗体陽性時の膵島自己抗体発現のハザード比は3.5(95%CI 1.6-7.7、P=0.002)だった。膵島自己抗体の発現率は、SARS-CoV-2抗体のない小児では100人年当たり3.5(95%CI 2.2-5.1)で、SARS-CoV-2抗体のある小児では100人年当たり7.8(同5.3-19.0)だった(P=0.02)。...