脳梗塞、EVT成功後の強化降圧で機能的転帰改善せず

韓国で、血管内血栓除去術（EVT）で再灌流が得られた脳主幹動脈閉塞の急性虚血性脳卒中患者306例を対象に、強化血圧管理が転帰に及ぼす影響を多施設共同無作為化非盲検試験で検討した（OPTIMAL-BP試験）。参加者を登録後24時間の強化血圧管理（収縮期血圧目標値140mmHg未満）と従来の管理（同140-180mmHg）に割り付けた。主要評価項目は、3カ月時点の機能的自立（修正Rankin尺度スコア0-2）とした。 データ安全性モニタリング委員会の勧告により、本試験は早期に中止された。302（99.0％）が試験を完了した（平均年齢73.0歳、女性40.4％）。機能的自立の達成率は強化群（39.4％）の方が従来群（54.4％）よりも低く、有意なリスク差（−15.1％、95％CI －26.2-－3.9％）および調整オッズ比（0.56、95％CI 0.33-0.96、P＝0.03）が認められた。症候性脳内出血の発生率は強化群が9.0％、従来群が8.1％だった（リスク差1.0％、95％CI －5.3-7.3％、調整オッズ比1.10、95％CI 0.48-2.53、P＝0.82）。今回の脳卒中に関...