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自閉症診断に視線追跡機器による評価の有用性

2023年10月12日  Journal of the American Medical Association

米国で、視線追跡に基づいた視覚的な社会的関与(social visual engagement)の測定が自閉症診断のバイオマーカーとして有用かどうかを検討した。自閉症専門クリニックに紹介された生後16-30カ月の幼児を対象に、自動化された視線追跡機器を用いて視覚的な社会的関与を測定し、専門家による臨床診断との比較で感度と特異度と評価した。 視線追跡の検査が実施できた475例(平均月齢24.1カ月、74.1%が白人)のうち、専門家による臨床診断では46.5%が自閉症とされ、53.5%が自閉症ではなかった。対象児全体での測定の感度は71.0%(95%CI 64.7-76.6%)、特異度は80.7%(同 75.4-85.1%)だった。自閉症の診断が確実だった335例では、感度78.0%(同 70.7-83.9%)、特異度85.4%(同 79.5-89.8%)だった。...