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早産児サーファクタント療法、2歳時の死亡率低下させず

2023年10月13日  Journal of the American Medical Association

11カ国の33施設で、呼吸促迫症候群の早産児に対する低侵襲サーファクタント補充療法(MIST)の長期にわたる影響を無作為化比較試験の追跡試験で検討。在胎期間25-28週で、持続的気道陽圧法(CPAP)による呼吸補助を受ける乳児486例を組み入れ、細いカテーテルを介して外因性サーファクタントの投与を受けるMIST群(242例)とシャム処置を受ける対照群(244例)に割り付けた。主な副次評価項目は死亡または神経発達障害(NDD)とし、補正年齢2歳時点で評価した。 その結果、453例の追跡データが利用可能だった(在胎期間中央値27.3週、女児50.3%)。死亡またはNDDは、MIST群の36.3%と対照群の36.1%に生じた(リスク差0%、95%CI -7.6%-7.7%、相対リスク1.0、95%CI 0.81-1.24)。呼吸器疾患による入院はMIST群の25.1%と対照群の38.2%に(相対リスク0.66、95%CI 0.54-0.81)、親の報告による喘鳴または呼吸困難はそれぞれ40.6%53.6%に生じた(同0.76、0.63-0.90)。...