OCTガイドPCIと造影ガイドで標的血管不全に差なし

薬物療法中の糖尿病患者または複雑な冠動脈病変患者計2487例を対象に、光干渉断層撮影（OCT）ガイド下経皮的冠動脈インターベンション（PCI）後の臨床転帰を、国際多施設無作為化単盲検試験で検討した。18カ国80施設で試験を実施し、患者をOCTガイド下PCI群（1233例）または血管造影ガイド下PCI群（1254例）に割り付けた。 その結果、PCI後の最小ステント面積は、OCT群5.72±2.04mm2、血管造影群5.36±1.87mm2だった（平均差0.36mm2、95％CI 0.21-0.51、P<0.001）。2年以内の標的血管不全は、OCT群88例、血管造影群99例に発生した（カプラン-マイヤー推定値は7.4％ vs. 8.2％、ハザード比0.90、95％CI 0.67-1.19、P＝0.45）。OCT関連の有害事象がOCT群1例、血管造影群2例に発現した。2年以内のステント血栓症は、OCT群6例（0.5％）、血管造影群17例（1.4％）に発現した。...