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統合失調症患者の56%に性機能不全

2023年10月14日  JAMA Psychiatry

統合失調症スペクトラム障害での性機能不全の有病率および関連因子を系統的レビューおよびメタ解析で検討。6大陸33カ国の研究1119件のうち計72件を対象とし(患者計2万1076例)、ランダム効果モデルを用いて解析した。 その結果、性機能障害有病率は全体で56.4%(男性55.7%、女性60.0%)で、男性の勃起不全(44%)、男性のリビドー消失(41%)、男性の射精障害(39%)、女性のオルガスム障害(28%)、女性の無月経(25%)が多かった。性機能障害有病率は、統合失調感情障害と比べて統合失調症の患者で高く、勃起障害は罹病期間が長い患者ほど低かった。抗うつ薬および気分安定薬の処方は、勃起障害(β -6.30、95%CI -10.82--1.78、P=0.006および同-13.21、-17.59--8.83、P<0.001)ならびに射精障害(同-6.10、-10.68--1.53、P=0.009および同-11.57、-16.34--6.80、P<0.001)の有病率低下と関連した。関連因子については大きな異質性が認められた。...