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未治療の転移性膵管腺がんにNALIRIFOXが有望

2023年10月14日  Lancet

未治療の転移性膵管腺がんの患者770例を対象に、NALIRIFOX(リポソーム型イリノテカン+オキサリプラチン+ロイコボリン+フルオロウラシル)とnab-パクリタキセル+ゲムシタビンの有効性と安全性を無作為化非盲検第III相試験で比較(NAPOLI 3)。パフォーマンスステータススコアが0または1の患者をNALIRIFOX群とnab-パクリタキセル+ゲムシタビン(対照)群に割り付けた。主要評価項目は、intention-to-treat集団の総生存期間とした。 その結果、追跡期間中央値16.1カ月で、総生存期間中央値はNALIRIFOX群が11.1ヵ月(95%CI 10.0-12.1)、対照群が9.2カ月(同8.3-10.6)だった(ハザード比0.83、95%CI 0.70-0.99、P=0.036)。NALIRIFOX群の87%と対照群の86%にグレード3以上の治療関連有害事象が発現し、NALIRIFOX群の6例(2%)と対照群の8例(2%)が死亡した。...