化膿性汗腺炎、皮膚病変の体性感覚をプロファイル

有痛性病変を有する化膿性汗腺炎（HS）成人患者20例を対象に、罹患部位および非罹患部位の体性感覚プロファイルを横断研究で検討。定量的感覚検査を実施し、HS病変の感受性を対照部位（手）および疼痛のない健常対照者と比較した。 その結果、健常対照者から得た部位別基準値と比較して、HS病変は非侵害性の冷覚と温覚、侵害性の熱覚および軽い触覚の感受性が鈍く（順にt＝－5.69、－10.20、－3.84、4.46、いずれもP＜0.001）、深部圧痛（t＝8.36、P＜0.001）および皮膚ピンプリック（t＝2.07、P＝0.046）に対して有意な過敏性を示した。深部圧痛に対する過敏性は対照部位でも認められた（t＝5.85、P＜0.001）。一部のHS患者に、反復ピンプリックに対する過敏性（26％）、矛盾温度感覚（15％）および皮膚軽擦による疼痛（50％）など、神経障害性疼痛および痛覚変調性疼痛でよく見られる疼痛処理の変化が認められた。...