認知症、共同ケアプログラム実施でメディケア支払い減

米国で、認知症共同ケアへの参加がメディケアの総償還費に及ぼす影響を12カ月の単盲検並行群間無作為化試験（Care Ecosystem試験）の副次解析で検討。同試験では、地域で生活し、主介護者がおり、試験期間中メディケアの出来高払い方式の受給者であった45歳以上の認知症患者を対象として認知症ケアプログラムの効果を検討した。本解析の主要評価項目は、試験登録期間中のメディケアのパートD（薬剤）を除いた請求支払額の合計とした。 Care Ecosystem試験の対象患者780例のうち460例（59.0％）を本解析に組み入れた。患者の年齢中央値は78歳で、55.7％が女性だった。認知症共同ケアへの参加により、総費用は登録後1-6カ月で3290ドル（95％CI －6149-－431ドル、P＝0.02）、登録後7-12カ月で3027ドル（同－5899-－154ドル、P＝0.04）減少し、12カ月間での月平均526ドル（約7万8000円）の費用減少に相当した。...