進行卵巣がんのHIPEC併用ICS、ICS単独よりPFSとOS改善

韓国の7施設で術前補助化学療法を3サイクル以上受けた後にinterval cytoreductive surgery（ICS）単独または腹腔内温熱化学療法（HIPEC）併用ICSを受けた進行卵巣がん患者196例（年齢中央値58.0歳）を対象に、併用療法の安全性と有効性を多施設共同有効性比較コホート研究で評価。追跡期間中央値は28.2カ月だった。 その結果、併用群ではICS単独群と比較して、主要評価項目の無増悪生存期間（PFS）中央値［22.9（95％CI 3.5-58.6）カ月vs. 14.2（同4.0-56.2）カ月、P＝0.005］および副次評価項目の全生存期間（OS）中央値［未到達（同3.5カ月-未到達）vs. 53.0（同4.6-56.2）カ月、P＝0.002］が有意に改善した。グレード3または4の術後合併症の発生率は両群で同等だった（2.8％ vs. 3.4％、P＞0.99）。再発した128例のうち、腹膜再発の発生率は併用群の方が低かった（32.8％ vs. 64.1％、P＝0.001）。...