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白血病寛解、自家卵巣組織凍結/移植の安全性は

2023年10月16日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

急性白血病を経験した若年女性を対象に、妊孕性温存のための卵巣組織凍結保存と移植の安全性を症例集積研究で検討。自家卵巣組織移植を受けた急性骨髄性白血病女性4例と急性リンパ芽球性白血病女性2例の臨床的、組織病理学的および分子的データを解析した。 卵巣組織の凍結保存時点の年齢中央値は20歳で、全例が造血幹細胞移植を受ける前に導入/地固め化学療法を受けて寛解していた。卵巣移植は、卵巣組織の凍結保存から中央値74.5カ月(範囲41-120カ月)後に、腹腔鏡下で、ロボット支援を使用または不使用で実施された。全例が平均3カ月後に卵巣機能を回復し、各群2例が生児を出産した。移植組織の寿命の中央値は、卵巣組織移植後35.5カ月(同18-57カ月)だった。追跡期間中央値の51カ月(同20-74カ月)経過後、全例に再発は認められなかった。...