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食品添加物の乳化剤摂取量とCVDリスクに正の関連性

2023年10月19日  British Medical Journal

心血管疾患(CVD)の既往がない18歳を超える9万5442例(平均年齢43.1歳、女性79.0%)を対象に、食品添加物の乳化剤とCVDとの関連をNutriNet-Santé前向きコホート研究で検討。追跡調査開始後2年間で3回以上の24時間食事記録がある参加者を組み入れた。乳化剤摂取量が標準偏差(SD)増加するごとのハザード比を算出して、CVD、冠状動脈性心疾患(CHD)、脳血管疾患との関連を評価した。 その結果、追跡調査期間中(中央値7.4年)、1995例がCVD、1044例がCHD、974例が脳血管疾患と診断された。セルロース(E460-E468:特にE460およびE466)摂取量が多いと、CVD(1SD増加当たりのハザード比1.05、95%CI 1.02-1.09、P=0.003)およびCHD(同1.07、1.02-1.12、P=0.004)のリスクが上昇した。脂肪酸モノグリセリドおよびジグリセリドの乳酸エステル(E472b)は、CVD(同1.06、1.02-1.10、P=0.002)および脳血管疾患(同1.11、1.06-1.16、P<0.001)リスクの上昇と、ク...