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胆嚢摘出術の安全性、ロボット支援vs腹腔鏡

2023年10月19日  JAMA Surgery

胆嚢摘出術を受けた66-99歳の患者を対象に、ロボット支援下胆嚢摘出術の施行率と安全性を後ろ向きコホート研究で検討。従来の腹腔鏡手術と比較した。メディケア保険請求データから対象保険受給者102万6088例(平均年齢72歳、女性53.3%)を組み入れた。主要評価項目は、摘出術後1年以内に根治的胆道再建が必要となった胆管損傷とした。 その結果、ロボット支援下胆嚢摘出術の施行は、2010年から2019年で37倍に増加していた。主要評価項目の発生率は、ロボット支援下の方が高かった(0.7% vs. 0.2%、相対リスク3.16、95%CI 2.57-3.75)。また、内視鏡的ステント留置術のような術後の胆道インターベンション施行率も高かった(7.4% vs. 6.0%、同1.25、1.16-1.33)。30日合併症発生率には両群で有意差は認められなかった。操作変数解析でも、ロボット支援下の方が胆管損傷発生率が高いことが示された(0.4% vs. 0.2%、同1.88、1.14-2.63)。...