体重管理に重要なのは炭水化物摂取量より供給源

ベースラインで重大な慢性疾患のない看護師健康調査（1986-2010年）、看護師健康調査II（1991-2015年）または医療従事者追跡調査（1986-2014年）の参加者計13万6432例を対象に、炭水化物摂取量の変化と4年間隔での体重変化の関連を前向きコホート研究で検討した。 その結果、グリセミック指数およびグリセミック負荷の増加は体重増加と正の関連を示し、でんぷんや添加糖類の摂取量100g/日の増加は、それぞれ＋1.5kg、＋0.9kgの体重変化に関連していた。食物繊維の摂取量10g/日の増加は、－0.8kgの体重変化と関連していた。全粒穀物（100g/日の増加当たりの体重変化－0.4kg）、果物（同－1.6kg）、非でんぷん質野菜（同－3.0kg）からの炭水化物摂取量増加は体重増加と負の関連、精製穀物（同＋0.8kg）、でんぷん質野菜（同＋2.6kg）では正の関連を示した。精製穀物、でんぷん質野菜、加糖飲料を同量の全粒穀物、果物、非でんぷん質野菜に置き換えると体重減少と関連した。これらの関連は、正常体重者に比べ過体重/肥満者で強かった（相互作用のP＜0.001）。...