妊娠12週前の中絶はRh感作の危険因子ではない

妊娠第12週0日よりも前に人工妊娠中絶を受けた女性506例を対象に、胎児赤血球（fRBC）への母体の曝露を多施設共同前向き観察コホート研究で検討。中絶前後の血液検体中の循環fRBCを調べた。主要評価項目は、中絶後にfRBC数が感作閾値（総赤血球500万個中のfRBC数125）を超えた女性の割合とした。 女性の平均年齢は27.4歳で、薬剤による中絶が63.0％、処置による中絶が37.0％、61.9％が黒人だった。3例は中絶前にfRBC数が上昇しており、このうち1例は中絶後もfRBC数が上昇していた（0.2％、95％CI 0-0.93％）。それ以外に、中絶後にfRBC値が感作閾値を超えた女性はいなかった。中絶前からのfRBC数の変化量の中央値は0で、95％パーセンタイルと99パーセンタイルはそれぞれ24と35.6だった。...