アルテミシニン部分耐性マラリアが増加、エリトリア
2023年10月24日
New England Journal of Medicine
エリトリアで2016-19年に実施された3日間のアルテミシニン併用療法の有効性試験データを用いて、アルテミシニンに部分耐性をもつ熱帯熱マラリア原虫に感染した患者の割合を推定。また、耐性の予測マーカーとして原虫のPfkelch13変異を分析し、ヒスチジンリッチタンパク質2(HRP2)に基づくマラリア迅速診断検査の精度に影響を及ぼすhrp2欠失とhrp3欠失をスクリーニングした。 その結果、3日目に陽性を示す(治療開始後3日時点で持続する熱帯熱マラリア原虫血症)患者の割合は、2016年の0.4%から2017年の1.9%、2019年の4.2%と増加していた。Pfkelch13のR622I変異を有する原虫の割合も、2016年の8.6%から2019年の21.0%と増加した。3日目の陽性のオッズは、Pfkelch13の622I変異を有する原虫に感染した患者では6.2倍(95%CI 2.5-15.5)だった。Pfkelch13のR622I変異を有する原虫の16.9%に、hrp2欠失とhrp3欠失の両方が確認された。...
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