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周囲切除断端の報告率改善傾向、米

2023年10月24日  JAMA Surgery

転移のない直腸腺がん患者11万571例(男性59.3%)を対象に、米国医療機関による周囲切除断端(CRM)の報告状況の変化と、その報告率の低さに関連する因子を後ろ向きコホート研究で検討。National Cancer Databaseのデータを用いて、がん委員会(CoC)認定医療機関で治癒を目的とした手術を受けた患者を組み入れた。主な評価項目はCRM報告欠損率とした。 その結果、研究期間を通じてCRMの報告状況は改善し、報告データの平均欠損率は16.3%から12.0%まで低下した。欠損率は、アカデミック病院の方が他の医療機関より高く(14.3% vs 10.5-12.7%、P<0.001)、郭清リンパ節個数が12個未満の症例の方が高かった(18.1% vs 11.4%、P<0.001)。医療機関の手術件数別では同程度だった(最低四分位12.2% vs. 最高四分位12.4%、P=0.96)。オッズは、T分類(オッズ比1.50、95%CI 1.35-1.65)およびN分類(同2.00、1.82-2.20)で高いことがわかった。黒人と欠損率に関連がみられた(同1.13、1.06-1.14)...