1歳児でもスクリーンタイムが発達に悪影響

日本の子どもの健康と環境に関する全国調査（Japan Environment and Children’s Study）に参加の小児5万7980人を対象に、1-3歳時のテレビ（TV）およびDVDのスクリーンタイム（視聴時間）と小児発達の関連を縦断コホート研究で検討。乳幼児発達検査（Ages and Stages Questionnaire）第3版を用いて、小児の発達を1、2、3歳時に母親または保護者の報告により評価した。データ解析には、ランダム切片交差遅延パネルモデルを用いた。 その結果、スクリーンタイムと発達スコアの間に負の相関が認められた。1歳時と2歳時のTVおよびDVDスクリーンタイムが長いと、2歳時と3歳時の発達スコアに低下が見られた［2歳時β＝－0.05、（95％CI －0.06-－0.04）、3歳時β＝－0.08（同 －0.09-－0.06）］。逆に、1歳時と2歳時の乳幼児発達検査コミュニケーションドメインのスコアが高いと、2歳時と3歳時のスクリーンタイムが短いことが認められた［2歳時γ＝－0.03（同 －0.04-－0.02）、3歳時γ＝－0.06（同 －0.07-－0....