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巨細胞性動脈炎診断時のFDG-PET検査で大動脈瘤リスクを推定

2023年10月27日  Annals of Internal Medicine

グルココルチコイドによる治療開始後3日未満の巨細胞性動脈炎(GCA)患者106例を対象に、診断時の血管への18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)取込みと大動脈の大きさの変化との関連を前向きコホート研究で検討。診断時のFDG-PET検査結果を7つの血管部位で0-3にスコア化し、その合計を総血管スコア(TVS)として評価した。いずれの大きさの血管においても、FDG取り込みがグレード2以上の場合をPET検査陽性とした。 その結果、PET検査陽性患者では、陰性患者よりも上行大動脈径(5年間での進行の差1.58mm、95%CI 0.41-2.74)、下行大動脈径(同1.32、0.38-2.26)、および胸部大動脈容積(同20.5cm3、4.5-36.5)が大きくなった。胸部大動脈径はTVSとも正の相関を示した。PET検査陽性患者の方が、胸部大動脈瘤リスクが高かった(調整後ハザード比10.21、95%CI 1.25-83.3)。...