非HPV関連頭頸部がん、CRTにラパチニブ上乗せの効果は

III-IV期非ヒトパピローマウイルス（HPV）関連頭頸部がん患者を対象に、化学放射線療法（CRT、70Gy＋シスプラチン2サイクル）へのラパチニブ上乗せ効果を第II相二重盲検比較無作為化試験で検討。患者142例を試験に登録し、127例をCRT＋ラパチニブ群（63例）とCRT＋プラセボ群（64例）に割り付けた。主要評価項目は無増悪生存期間（PFS）とし、副次評価項目には全生存期間（OS）が含まれた。追跡期間中央値は4.1年だった。 最終解析の結果、ラパチニブ上乗せによるPFS（ハザード比0.91、95％CI 0.56-1.46、P＝0.34）およびOS（同1.06、0.61-1.86、P＝0.58）の改善は示されなかった。CRT＋ラパチニブ群とCRT＋プラセボ群のグレード3-4の急性有害事象発生率（83.3％ vs. 79.7％、P＝0.64）および遅発性有害事象発生率（44.4％ vs. 40.8％、P＝0.84）に有意差はなかった。...