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糖尿病にチルゼパチド追加でHbA1c低下/体重減少

2023年10月29日  Journal of the American Medical Association

2型糖尿病患者1428例(試験完遂91.3%、女性57.7%、平均年齢58.8歳、平均HbA1c 8.8%)を対象に、GIP/ GLP-1作動薬チルゼパチド3用量(5mg、10mg、15mg)を基礎インスリン製剤グラルギンと併用した有効性および安全性を、第IIIb相非盲検無作為化試験でリスプロと比較(SURPASS-6試験)。主要評価項目は、ベースラインから52週時点までのHbA1c変化量で、チルゼパチドの非劣性を評価した(非劣性マージン0.3%)。 その結果、主要評価項目はチルゼパチド統合群が-2.1%、リスプロ群が-1.1%だった(推定治療効果差-0.98%、95%CI -1.17--0.79、P<0.001)。結果は非劣性基準を満たした。体重推定変化量(推定治療効果差-12.2kg、同-13.4--10.9)、HbA1c 7.0%未満を達成した患者の割合(オッズ比4.2、同3.2-5.5)もチルゼパチド群の方が大きかった。チルゼパチド群の主な有害事象は、軽症ないし中等症の消化管症状だった。低血糖発生率は、チルゼパチド統合群が0.4件/人・年、リスプロ群が4.4件/人・年だった。...