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物質使用での救急受診者はSSD移行率高い

2023年11月1日  JAMA Psychiatry

カナダ・オンタリオ州に住む精神病歴のない14-65歳の全984万4497人を対象に、物質誘発性精神病または物質使用(精神病誘発なし)による救急部(ED)受診後の統合失調症スペクトラム障害発症への移行リスクを後ろ向きコホート研究で一般集団と比較した。 その結果、40万7737人が物質使用によりEDを受診し、そのうち1万3784人(3.4%)が物質誘発性精神病だった。物質誘発性精神病は一般集団に比べ、統合失調症スペクトラム障害への移行リスクが163倍高かった(年齢および性別調整後ハザード比163.2、95%CI 156.1-170.5、3年リスク18.5% vs. 0.1%)。精神病誘発なしの物質使用によるED受診者の方が、移行の相対リスクは低かった(同 9.8、9.5-10.2、1.4%)が、移行した絶対人数は3倍を超えていた(9969人 vs. 3029人)。...