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PM2.5とオゾンが全死亡率に相乗的相互作用

2023年11月1日  British Medical Journal

372都市の1日死亡率に対する環境中の微小粒子状物質(PM2.5)とオゾン(O3)の相互作用を2段階の時系列分析で検討。主要評価項目は1994-2020年の1日死亡率とした。死亡率と関連するPM2.5とO3の間の相互作用を検討するために、同時汚染物質曝露と相乗効果指数(1を超える場合、汚染物質の複合効果が個々の効果よりも大きい)による層別解析を行った。 その結果、期間中に全死因死亡1930万件、心血管疾患による死亡530万件、呼吸器疾患による死亡190万件が生じた。PM2.5の10μg/m3増加に対する総死亡リスク(ラグ0-1日)は、O3濃度の第1四分位の0.47%(95%CI 0.26-0.67%)から第4四分位の1.25%(同1.02-1.48%)までの範囲に、O3の10μg/m3増加に対する総死亡リスクは、PM2.5濃度の第1四分位の0.04%(同-0.09-0.16%)から第4四分位の0.29%(同0.18-0.39%)までの範囲に分布しており、層間に有意差があった(交互作用のP<0.001)。PM2.5とO3の間に総死亡率に対する有意な相乗的相互作用も確認され、相乗効果指数は...