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ASEBA判定の精度は不十分、小児期から成人期の性的指向

2023年11月2日  JAMA Pediatrics

妊婦2900例の出生児2868例を対象に、小児期の性役割への適合性評価に使用されたASEBA(Achenbach System of Empirically Based Assessment)と若年成人期の性的指向の関連を前向きコホート研究で検討(Raine試験)。27歳時に追跡調査を受けた1154例を解析対象とした(出生時の性別:女性52.7%、男性47.3%、シスジェンダー(性自認と生まれ持った性別が一致している人)の割合:出生時女性群95.7%、男性群94.3%)。 その結果、ASEBAでシスジェンダーと判定された女性の12.6%、男性の9.6%で多様な性的アイデンティティ(非ヘテロセクシャル)を有し、それぞれ33.8%、14.3%が同性に魅力を感じ、18.6%、7.2%が同性との性行為の経験があった。性別調整後の全追跡調査の解析で、親・教師による「異性のように振る舞う」という報告は多様な性的アイデンティティ(調整後オッズ比2.8、95%CI 1.9-4.2)および同性との性的行動(同2.4、1.6-3.5)と、「異性になりたい」との自己報告は多様な性的アイデンティティ(同2.3...