1型糖尿病妊婦のクローズドループシステム、血糖管理を改善

英国の9施設で1型糖尿病の妊婦124例（平均年齢31.1±5.3歳、ベースライン時の平均糖化ヘモグロビン値7.7±1.2％）を対象に、ハイブリッドクローズドループ療法の有効性を多施設比較試験で検討（AiDAPT試験）。主要評価項目は、妊娠16週から出産までの持続血糖測定器で測定した血糖値が目標範囲内（63-140mg/dL）だった時間の割合とした。 intention-to-treat解析の結果、血糖値が目標範囲内だった時間の平均割合は、クローズドループ群68.2±10.5％、標準ケア群55.6±12.5％だった（平均調整後差10.5％ポイント、95％CI 7.0-14.0、P＜0.001）。クローズドループ群で標準ケア群に比べ高血糖状態の時間が短く（差－10.2％ポイント）、夜間の目標範囲内時間が長く（同12.3％ポイント）、糖化ヘモグロビン値が低かった（同－0.31％ポイント）。妊娠中のクローズドループ療法使用に関連する予期せぬ安全性上の問題は発生しなかった。...