切除不能な肝細胞がんにtislelizumabがソラフェニブにOSで非劣性

切除不能な肝細胞がん（HCC）患者674例（BCLCステージBまたはC、男性84.6％、年齢中央値61歳）を対象に、抗PD-1阻害薬tislelizumabの1次治療としての有効性および安全性を第3相国際共同非盲検無作為化試験で検討（RATIONALE-301試験）。ソラフェニブと比較した。主要評価項目は全生存期間（OS）とした。 その結果、OSに関して、tislelizumabがソラフェニブに対する非劣性を示した。OS中央値はtislelizumab群が15.9カ月（95％CI 13.2-19.7）、ソラフェニブ群が14.1カ月（同12.6-17.4）だった（ハザード比0.85、95.003％CI 0.71-1.02）。客観的奏効率（ORR）はそれぞれ14.3％および5.4％、奏効期間（DOR）中央値はそれぞれ36.1カ月（95％CI 16.8-評価不能）および11.0カ月（同6.2-14.7）、無増悪生存期間（PFS）中央値はそれぞれ2.1カ月（同2.1-3.5）および3.4カ月（同2.2-4.1）だった（ハザード比1.11、同0.92-1.33）。治療下での有害事象（AE）発現率...