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CBPの原因を心や脳に再帰属させることにより疼痛が緩和

2023年11月3日  専門誌ピックアップ

中等症の慢性背部痛(CBP:平均疼痛強度4.10、平均罹病期間10.0年)を有する成人151例(女性54%、白人89%、平均年齢41.1歳)を対象に、疼痛再処理療法(pain reprocessing therapy:PRT)で疼痛の原因を心-脳のプロセスに再帰属させることによる効果を無作為化試験の二次分析で検討。患者に疼痛の原因と考えられる出来事を自分の言葉で挙げてもらい、PRT群と対照群(プラセボ皮下注射または通常ケア)で評価した。 その結果、治療前は41項目(10%)が心または脳関連と分類されたが、PRTによって心または脳関連の帰属数が有意に増加した。治療後、PRT群では71項目(51%)、対照群では22項目(8%)が心または脳関連と分類された(心-脳帰属スコア:PRT vs. プラセボg=1.95、95%CI 1.45-2.47、PRT vs. 通常ケアg=2.06、同1.57-2.60)。心-脳帰属スコアの増加は治療後の疼痛強度低下と関連し(標準化β=-0.25、t127=-2.06、P=0.04)、その効果は1年後も認められた(β=-0.35、同-0.07--0.63、P=...