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リスク層別化アルゴリズムで小児の不要な卵巣摘出減少

2023年11月3日  Journal of the American Medical Association

米国の小児病院11施設に入院し卵巣腫瘤手術を受けた患者519例(6-21歳、中央値15.1)を対象に、術前リスク層別化アルゴリズムで良性・悪性を識別し、不要な卵巣摘出術が回避できるかどうかを事前/事後介入試験で検討した。患者を3フェーズ(介入前フェーズ96例、介入選定フェーズ105例、介入フェーズ318例)に分類し、選定フェーズは解析から除外した。 その結果、良性疾患が認められたのは、介入前コホート96.9%、介入コホート93.7%だった。不要な卵巣摘出術が行われた割合は、介入前コホートでは16.1%だったが、介入コホートでは8.4%に減少した(絶対減少率7.7%、95%CI 0.4-15.9%、P=0.03)。良性病変同定に対するアルゴリズム検査の成績は、介入コホートで感度91.6%(95%CI 88.5-94.8%)、特異度90.0%(同76.9-100%)、陽性的中率99.3%(同98.3-100%)、陰性的中率41.9%(同27.1-56.6%)だった。介入フェーズでの誤分類(卵巣温存手術で治療した悪性疾患)の割合は0.7%だった。...