1価mRNAワクチン、1-4歳にも感染予防効果か

シンガポールで新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）のオミクロンXBB変異株感染に対する5歳未満の小児への1価mRNAワクチンの有効性を集団ベースコホート研究で評価した。2022年10月1日から2023年3月31日の6ヵ月間に小児12万1628例（中央値3.1歳、男児50.9％）を対象に2101万5956人日の観察を行い、ワクチン未接種者を基準群として解析した。 小児に接種されたワクチンのほとんど（96.5％）はmRNA-1273（モデルナ社）だった。確定感染に対するワクチン有効性は、ワクチン未接種群と比較すると、一部接種の未感染児は45.2％（95％CI 24.7-60.2％）、ワクチン2回接種完了の未感染児は63.3％（同40.6-77.3％）だった。感染歴がある小児では、1回以上ワクチン接種歴がある小児の再感染に対するワクチン有効性は74.6％（同38.7-89.5％）と推定された。...