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認知障害にグリア細胞2種のシナプス過剰貪食が関連か

2023年11月7日  JAMA Neurology

アルツハイマー病を対象に、タウオリゴマーとシナプス喪失に関連する因子について脳検体を用いた死後横断的研究で検討。タウ病理は同程度(BraakステージIII-IV)だが死亡前の臨床状態(認知障害)が異なった認知症群と認知レジリエンス群、および正常対照群、合計40例(死亡時の平均年齢88歳、男性52%)の脳を評価した。 その結果、認知症群では、対照群に比べて著しいシナプス喪失が認められ、IBA1陽性ミクログリア(認知症群 vs. レジリエンス群 vs. 対照群:平均13.3% vs. 2.6% vs. 0.9%、P<0.001)とGFAP陽性アストロサイト(同17.2% vs. 3.7% vs. 2.7%、P=0.001)による成熟シナプス取り込み率が有意に高かった。さらにタウオリゴマーがシナプスに共局在していることが多く、ミクログリア(シナプス前:平均7.4% vs. 5.1% vs. 3.7%、P=0.006、シナプス後:11.6% vs. 6.8% vs. 7.4%、P=0.001)およびアストロサイト(シナプス前:7.0% vs. 4.3% vs. 4.0%、P=0.001、シナプ...