進行口腔扁平上皮がんの1次切除を受けた患者82例(平均年齢68.0±11.3歳)を対象に、推奨される術後補助療法(AT)を患者が拒否した場合の転帰への影響を単施設後ろ向きマッチドコホート研究で評価。主要評価項目は、全生存率(OS)および無再発生存率(RFS)とした。 その結果、AT拒否群ではAT完了群よりも再発率が高く(61.0% vs. 26.8%、差34.2%、オッズ比4.26、95%CI 1.68-10.84)、2年OS(72.7% vs. 88.6%、差15.9%、95%CI 8.6%-40.6%)と2年RFS(39.1% vs. 74.2%、同35.1%、0.2%-70.5%)が低かった。AT拒否群でOS低下と関連した因子は、女性(48.6% vs. 90.5%、同41.9%、0.6%-84.4%)、pT1-2期(57.1% vs. 92.3%、同35.2%、3.3%-73.6%)およびpN1期以上(61.2% vs. 82.6%、同21.4%、14.1%-56.8%)、RFS低下と関連した因子は、女性(37.9% vs. 90.9%、同53.0%、8.0%-97.9%)、p...
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