滑膜炎を伴う変形性手関節症、疼痛緩和にMTXの効果

滑膜炎を伴う変形性手関節症患者97例（40-75歳、女性70％）を対象に、メトトレキサート（MTX）の有効性および安全性を多施設共同並行群間二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討（METHODS試験）。MRIでグレード1以上の滑膜炎が認められた変形性手関節症（1関節以上でKellgren-Lawrence分類グレード2以上）患者を組み入れた。主要評価項目は6カ月時点の試験側での疼痛緩和とし、視覚的アナログ尺度（100mm）を用いて評価した。 その結果、6カ月時点の疼痛VAS平均変化量は、メトトレキサート群が－15.2mm、プラセボ群が－7.7mmだった（平均群間差－9.9、95％CI －19.3-－0.6、P＝0.037）。効果量（標準化平均差）は0.45（同0.03-0.87）だった。有害事象発現率は、メトトレキサート群が62％（31/50例）、プラセボ群が60％（28/47例）だった。...