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進行したSTSに放射線治療+GLA-SE腫瘍内注入が有望か

2023年11月11日  JAMA Oncology

転移を伴う軟部肉腫(STS)患者12例(年齢中央値65歳、女性8例)を対象に、放射線治療と併用するtoll様受容体4(TLR4)アゴニストglycopyranosyl lipid A安定エマルション製剤(GLA-SE)の腫瘍内(IT)注入の安全性、有効性、免疫調節効果を第1相非無作為化比較試験で検討。注入が可能な病変がある患者を組み入れた。主要評価項目は安全性と忍容性とした。 その結果、1例のみ(8%)がグレード2の有害事象を発現したが、腫瘍内GLA-SEの忍容性は良好だった。8回の投与後、全患者の注入部位で局所制御が達成され、1例では完全退縮が認められた(平均退縮率-25%)。局所持続奏効が得られた患者では、腫瘍浸潤リンパ球の増加が認められた。T細胞受容体(TCR)シーケンスでは、1例の腫瘍内で既存および新規のクローン増殖が認められた。シングルセル解析では、治療後の末梢血中にこれらと同じTCRのクローン増殖が同定された。...